ペットロスと命の大切さ8

ペットロスと命の大切さ8
ペットの治療費には保険がありません。
コロを連れて行った病院のその日の治療費は1万円を超えていました。
そして、それから毎日、注射を打ちに獣医さんに通いました。
高い注射です。
1回8,000円だったのをはっきりと覚えています。
それでも、母は病院に連れて行ってくれました。
中高生の子供3人を抱えた我が家はけっして裕福なものではありませでした。
長女の私は家の家計のことを心配してました。
4回目の注射が終わった夜6時ごろだったと思います。
みんなでテレビを見ているとき、今まで寝たきりだったコロが突然動き始めました。
重たそうに身体を起こして立ち上がろうとしているのです。
私がそれを支えてあげると排便をしました。
そして、その後またぐたっとなったコロを私はひざに抱きかかえてまま頭をなでてあげました。
そして甘えるように眠ったまま息を引き取ったのです。
私はそのときすぐに思いました。
コロは自分が生きていると毎日こんなにお金がかかるから逝ってしまったんだと。
初めての身近なものの死でした。
コロのことを何もわかってあげられなかったことに、とても後悔しました。

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